スクールカウンセラーは意味ない?現状と課題について解説!

スクールカウンセラーは意味ない?現状と課題について解説!

あまり利用する人もいないしスクールカウンセラーは意味ないと思う人も多いのではないでしょうか。

私もスクールカウンセラーという存在があることは知っていましたが、利用したことはありませんでした。

皆さんも以下のような疑問を持ったことがありませんか。

  • スクールカウンセラーは意味ないのでは
  • 具体的にどう働いているのか
  • 資格などを持っているのか

そういった疑問についてこの記事では解説していきます。

目次

スクールカウンセラーとは

スクールカウンセラーと言われても馴染みがありませんよね。

スクールカウンセラーとは何なのかを以下の3点から見ていきましょう。

  • スクールカウンセラーになるための資格はあるのか
  • 実態はどうなのか
  • スクールカウンセラーの利用率と相談できる内容

スクールカウンセラーは意味ないのかの話の前に、スクールカウンセラーについて知っていきましょう。

スクールカウンセラーの資格

文部科学省が設定しているスクールカウンセラーの資格要件は以下の通りです。

資格要件

「スクールカウンセラー」

(1)財団法人日本臨床心理士資格認定協会の認定に係る臨床心理士

(2)精神科医

(3)児童生徒の臨床心理に関して高度に専門的な知識及び経験を有し、学校教育法第1条に規定する大学の学長、副学長、教授、准教授又は講師(常時勤務をする者に限る)の職にある者又はあった者

資料6 「スクールカウンセラー」について

スクールカウンセラーである人は臨床心理士か精神科医の資格を持っている人である確率が高いです。

スクールカウンセラーの実態

スクールカウンセラーとは、学校内のカウンセリングは生徒たちの心の健康を支える大切な役割といえます。

スクールカウンセラーの実態は以下の通りです。

  • 心理的ニーズを把握し、個別のアドバイスを提供
  • 学業や対人関係の悩みにも耳を傾け、解決策を提案
  • 生徒の悩みを受け止めつつ、保護者や教員と連携
  • スクールカウンセラーは心の健康を支える
  • 学校全体の雰囲気づくりや予防プログラムも提案
  • 学校全体のサポート体制と連携し、生徒の成長を支援

スクールカウンセラーのみで独立しているのではなく、学校と連携しながら働いているのが実態といえます。

利用率と相談できる内容

実際にスクールカウンセラーの利用率を確認してみましょう。

「スクールカウンセラーに対してあった相談等の割合」については、スクールカウンセラーの配置が多い中学校について、約5割が児童生徒からの相談、約3割が教職員からの相談、約2割が保護者からの相談であった。

(2)スクールカウンセラーに関するアンケート結果について

相談できる内容は、子どもに関することならなんでも大丈夫です。

不登校になってしまった子から現状は何もない子が、不登校などにならないように予防する事もスクールカウンセラーの役割となります。

スクールカウンセラーは、1~7のような児童生徒が抱える問題に学校ではカバーし難い多くの役割を担い、教育相談を円滑に進めるための潤滑油ないし、仲立ち的な役割を果たしている。

  1. 1.児童生徒に対する相談・助言
  2. 2.保護者や教職員に対する相談(カウンセリング、コンサルテーション)
  3. 3.校内会議等への参加
  4. 4.教職員や児童生徒への研修や講話
  5. 5.相談者への心理的な見立てや対応
  6. 6.ストレスチェックやストレスマネジメント等の予防的対応
  7. 7.事件・事故等の緊急対応における被害児童生徒の心のケア
(3)スクールカウンセラーの役割及び意義・成果について

スクールカウンセラー現状と課題

スクールカウンセラーには子どもに関することであれば、気楽に相談していいという事が分かりました。

たくさんの人がスクールカウンセラーを利用しているとなると、スクールカウンセラーの人数は足りているのかと気になりませんか。

文部科学省のサイトの中でもスクールカウンセラーについての課題が書かれています。

スクールカウンセラーの現状と課題についても見ていきましょう。

生徒の内面との対話の難しさ

児童生徒の心の問題やいじめ、不登校の増加に伴いスクールカウンセラーの重要性が増加しています。

スクールカウンセラーは非常勤が多く働く時間も短い中で、生徒の内面と対話しなくてはなりません。

生徒の内面との対話は、スクールカウンセラーにとっての重要な課題です。

個々の思いや心情を引き出し、信頼関係を築くことが求められます。

しかし中には自分の感情をうまく表現できない人もいますよね。

そんな時、適切な質問やコミュニケーションスキルが必要です。

心の壁を取り扱いながら、深く理解し適切なサポートを提供するために日々努力しなくてはなりません。

個別ケアの限界と課題

スクールカウンセラーの大切な役割の1つが、個別ケアです。

しかし限られた時間の中で、すべての生徒の個別の問題に対応することは難しい側面もあります。

生徒たち1人1人のニーズに応えるためには、深い理解と時間を要します。

ですが学校内の人員やスケジュールの制約も考慮しなければなりません。

個別ケアの課題の1つは、生徒たちの多様な問題に対応するための知識とスキルの幅広さです。

さまざまな要素が影響を及ぼす中、的確なアドバイスや支援策を提供することが求められます。

また特に深刻なケースでは専門的なサポートを必要とすることもあり、連携や紹介の課題も存在します。

個別ケアの限界を乗り越えるためには、学校全体のサポート体制との連携が重要です。

スクールカウンセラーの重要性

スクールカウンセラーについて調べれば調べるほど重要性が分かってきます。

スクールカウンセラーは意味がないという事は考えられません。

学校内におけるスクールカウンセラーの存在は、生徒たちの心の健康と学業の両面において不可欠です。

スクールカウンセラーの重要性について、学校カウンセリングの有益性と専門性とバランスから見ていきましょう。

学校カウンセリングの有益性

学校カウンセリングは、生徒たちの心の健康を支える重要な取り組みです。

生徒たちは学業のプレッシャーや人間関係の問題によって心身の健康に影響を受けます。

こうした悩みを専門的なカウンセリングで共有し、適切な対処法や解決策を見つけることができるのは大きな支えとなります。

学校カウンセリングの有益性は以下の通りです。

  • 生徒たちが自己肯定感を高め、自分自身を受け入れる力を育む点
  • 生徒たちの人間関係に関わり、コミュニケーション能力の向上を支援

良好な対人関係を築くことは社会性の発達にも影響を及ぼし、将来の人間関係構築に役立つ基盤を築く手助けとなるといえます。

カウンセラーの専門性とバランス

スクールカウンセラーの専門性は、学校内の心の健康支援において欠かせない要素です。
心理学やカウンセリング技術に精通し、生徒たちの悩みや困難に適切なアプローチで向き合います。

一方で、カウンセラーはバランスを保つことも重要です。

専門的なアドバイスを提供する一方で、生徒たちの自主性や自己解決能力を尊重し過度な介入を避けることが求められます。

また学校内でのカウンセリング活動と学業のバランスも重要です。

生徒たちが学業への集中を保ちつつ、心のケアを受けられるよう適切なタイミングでカウンセリングを行うことが求められます。

カウンセラーは学校全体のスケジュールや生徒たちのニーズを考慮しながら、効果的なカウンセリングプランを立てます。

スクールカウンセラー意味ないのまとめ

スクールカウンセラーは意味ないについて、いかがだったでしょうか。

スクールカウンセラーは意味ない事はなく、むしろ意味があることという事が分かったのではないでしょうか。

スクールカウンセラーとは、以下の通りです。

  • 臨床心理士や精神科医である事が多い
  • 相談できる内容は子どもに関することなら何でも大丈夫
  • 非常勤であることが多いのでいる時間は短い
  • 必要があれば他の機関に紹介してくれる

不登校が増加している現代では、スクールカウンセラーは重要な役割を担っているといえますね。

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