落ち込んでいるときに勇気づけてくれたり、ドライブの時に気分を盛り上げてくれる音楽。
そんな音楽も一つ一つ人の手によって作られています。
これを見ているあなたも「オリジナルの音楽を作ってみたい!」と一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
しかし、作曲するにも何をすればいいのか分からないや、自分には才能がないなどと考えて断念する人が多いと思います。
確かに日本や世界で活躍している歌手は才能豊かだと感じますが作曲は才能よりも日々の鍛錬が大事なのです。
今回はその作曲について初心者の方にお勧めの方法を紹介したいと思います。
作曲初心者は何から始めるればいい?
上記の通り、作曲には日々の鍛錬がとても大切です。
では実際に何から始めればいいのでしょうか。
1⃣まず初めのステップとして「いろいろな音楽を聴くこと」です。
なぜこの工程が必要なのかというと音楽を真剣に何曲も聴くことで様々な気付きがあるからです。
例えば
・いくつかのリズムが一定のタイミングでループしている。
・似ている曲がいくつかある。
・集中して聴くといろいろな楽器が使われているな。
など些細な事でも「気付く」ということが一つの大きな成長です。
ここで作曲への大きな一歩を踏み出せています。
2⃣さらにこれと同じくらい大切なことが音楽について勉強することです。
ここでいう音楽とは、「コードやリズムなど」の基本的な知識のことです。
最初に複雑な知識をつけようとすると頭がごちゃごちゃして膨大な時間がかかります。
なので最初は基本的な簡単なものだけを覚えましょう。
まず初めは「ダイアトニックコード」と呼ばれるコードを覚えつつこのコードだけを使って作曲することがお勧めです。
3⃣次は少しでもメロディーが思いついたらメモすることです。
作曲において最初から最後まで一気に作ろうとするのはとても難易度が高くいつまでも完成せず結果やめてしまうなどといった悪循環になる可能性があります。
なのでゆっくりと何日間かかけて一曲作るという心がけで挑んだ方がよいでしょう。
一曲を作る期間は自分の作業効率などを考えて無理のない程度で目標を立てましょう。
4⃣次に自分が得意な楽器を使って実際に弾いてみるです。
これは実際に弾いてみることによりイメージしていた音楽になっているかを確認する工程になります。
ここで音程やリズムなどを微調整しながら時間をかけて作業を進めましょう。
焦って作ろうとすると完成した時に自分が思っている音楽になっていないことなどがあるので注意が必要です。
5⃣続いて楽器を弾きながら徐々にメロディーを伸ばしていくです。
ここでは最初に思い付いたメロディーを実際に楽器で弾いて長く引き伸ばしていく際にコードを変えながら伸ばしていく方法が用いられることが多いです。
コードを変えるタイミングでリズムなども変え、曲調を一定ではなくすることなども用いられるテクニックの一つとしてあります。
メロディーに関しては、今まで聴いてきた曲と似ていても問題ありません。
この世には似ている曲が何曲もあります。
メロディーが全く一緒といった曲もあるくらいです。
メロディーが似ているからといって最初からやり直す必要はないので安心してください!
6⃣最後に行き詰ったときは休憩をはさむことです。
きついときに休憩をはさむことは基本です。
無理をして作曲を進めると完成したものがイメージしているものと違うものになります。
「今日はここまでにしよう」といった気持ちも大切なのでお忘れなく!!
パソコンで作曲するやり方
それではいったいどのように作曲をするのでしょうか。
結論を言うといくつか方法があります。
ここではパソコンを使って作曲する方法を紹介します。
まずパソコンを使って作曲するために必要なものは
・パソコン
・専用ソフト
・ヘッドフォン
・MIDIキーボード
・USBケーブル・オーディオインターフェース
・マイク
・プラグインソフト音源
・マスタリングプラグイン
です。
パソコンは当然のようにノートパソコンより、高いスペックのデスクトップパソコンの方が良いです。
しかしデスクトップパソコンは持ち運びができないため、決まった場所での作業になります。
次にMIDIキーボードですがこれは普通のパソコンの文字を打つようなキーボードとは違い、ピアノの鍵盤のような見た目をしています。
この鍵盤のようなキーボードを用いて音を入力し、メロディーを作成していくことが一般的な作成方法になります。
このキーボードをパソコンと接続させるためにUSBケーブルが必要になります。
最近は、MIDIキーボード自体にUSBケーブルが組み込まれているものもありますが、これがない場合は外付けのUSBケーブルが必要になります。
また楽器や歌声を専用ソフトに記録するためにはオーディオインターフェースが必要になります。
オーディオインターフェースは通常USBケーブルでパソコンに接続し使用します。
そこに楽器、マイクなどを接続し専用ソフトに記録します。
次にソフト音源です。
このソフト音源は作曲において必要なものになります。
ソフト音源とは手に入れることが難しい楽器などの音を使用するために使われているものです。
基本的には専用ソフトにいくつか音源がありますが、専用ソフトにないものを使用したいときにUSBケーブルなどで外付けしてソフト音源を使用します。
そして最後にマスタリングプラグインです。
このマスタリングプラグインは作曲の仕上げに使用するものです。
こちらも専用ソフトに入っています。
最初はこの専用ソフトのものを使用して慣れることが大事かもしれませんね!
中学生でも作曲ができるDTMでのやり方
次にDTMでの作曲方法を紹介します。
そもそもDTMとはデスクトップミュージックの略でパソコンを使用した作曲のことを言います。
現在の作曲はこのDTMが主流といえます。
では実際にどのような流れで作曲するのでしょうか。
それは実にシンプルで曲調などを決め、メロディーや歌詞、コードを考えるという手順になります。
ここですごく重要なのが曲調や曲の雰囲気を考える際に手を抜かないことです。
この第一段階で曲の全体構成が決まります。
もしも、手を抜いてしまうと完成品のクオリティが下がります。
意識すべき点はメロディー、歌詞、コードをすべて1セットとして考え構成することです。
音楽は歌詞があり、それに合うメロディーがあり、それに合うコードがあります。
これらをすべてセットにして考えることで作曲に対して大きな進歩をしています。
しかしいくら考えても「曲調、メロディー、歌詞、コードが思い浮かばない」という人もいるかと思います。
そのような人はまず初めのステップとして他人の曲を真似してみましょう。
自分のオリジナル曲を作ろうとすればするほど空回りしてしまうことがあります。
なので他人の曲を真似して作曲専用ソフトに楽譜を打ち込んでみましょう。
そして、次のステップは「ミックス」という作業です。
このミックスという作業は作曲において必要不可欠な工程になります。
作曲専用ソフトに楽譜を打ち込んだだけでは、少し違和感があります。
真似した曲の原曲に近づけるように意識をして作業してみましょう。
そして、最後に慣れてきたらとりあえず作曲してみることです。
最初から意識的に良い曲を作ろうとするとそれなりに時間がかかってしまいます。
さらに作曲始めたての頃は慣れているときの曲と比べてみるとどうしてもクオリティが低いものになってしまいます。
つまり作曲始めたてに時間をかけると、「クオリティが低いものに長時間かけてしまう」ということになります。
なので「とりあえず」や「気楽に」をモットーに作曲してみましょう。
スマホで作曲するやり方
実は作曲はパソコンだけでなくスマホでもできます。
簡単に流れを説明すると、
1,アプリのダウンロード
2,楽器の選択
3,譜面の入力
4,キー、音階、音量などの編集
この手順で作曲します。
それではスマホ作曲においてどのようなアプリを選べばよいのでしょうか。
アプリ選びには大きく3つのポイントがあります。
- 1,レベルに合わせた入力方法をチェックする
入力方法には「タップ」もしくは「打ち込み」のものがあります。
タップは初心者にとって割と簡単でゲーム感覚で作曲することが可能です。
気に入った音源などを選択し、リズムを配置するという手順になります。
打ち込みは上級者向けで細かい作業が求められます。
ピアノロールというものに音符を入力する作曲方法になります。 - 2,作曲方法に合うものを選ぶ
作曲方法は鼻歌でする方法や音源を組み合わせるといいった方法があります。
頭に浮かんだメロディーをそのまま曲にしたい人には鼻歌を楽譜にしてくれるアプリを選ぶとよいでしょう。
音源を組み合わせて作曲したい人はアプリ内にある音源、楽器の種類などを確認してアプリを選びましょう。 - 3,対応デバイスを確認する
各アプリのアンドロイド、アイフォンなどの対応デバイスを確認した方が良いです。
操作性などを意識するとパソコンやタブレットなど大きな画面で操作する方がやりやすいです。
連携できるものだと「仕上げを大きな画面で」といったこともできるのでお勧めです。 - 自分に合うアプリを見つけて作曲してみましょう。
スマホで作曲をするのにはいくつか大きなメリットがあります。
一つ目は初心者、経験者問わず誰でも気軽に始められることです。
スマホでの作曲は難易度が比較的に低く音楽経験がない人でもアプリが説明してくれるので経験値を得ることができます。
アプリには解説機能もあるのでゆっくり時間をかけながら無理なく作曲することができます。
二つ目は空いた時間(自由な時間)での作業が可能ということです。
パソコンでの作曲は自宅やスタジオなど決まった場所でないと作業を進めることができないですが、スマホでの作曲は移動中や休憩中などを活用して作業を進めることができます。
仕事や家事などしなきゃいけないことがある人にとっては空き時間で作業できるということは大きなメリットですね!
そして三つめは思い付いたメロディーなどを即座に反映できることです。
先ほども言った通りスマホはどこでも自由な時間で作業することができます。
なので場所を問わずメロディーが思いついたらすぐにアプリに保存することができます。
せっかく思いついたメロディーはすぐにアプリに記憶させないと忘れてしまうことが多々あります。
すぐに記憶させられることはスマホ作曲の大きなメリットですね!
誰でもできるピアノの作曲するやり方
次にピアノを使った作曲方法を紹介します。
現在ではパソコンやスマホなど楽器を使わずに電子機器を活用した作曲方法が主になってきています。
しかし、作曲をするにあたってイメージするのは何かしらの楽器ですよね!
そこで作曲にはどのような楽器が使用されるのでしょうか。
オーソドックスなのは「ギターやピアノ」です。
ギターは路上でパフォーマンスしている人を見かけることがありますね。
ピアノも大きい駅などには自由に誰でも弾けるように設置してあることがあります。
そのようにギターやピアノは身近に使われていることがあり、リズムやメロディーなどでいろいろなことを表現できる大きなメリットがあります。
しかし、ギターはある程度の経験がないと音を出すことが難しく、きれいに音を出すまでに練習が必要で時間がかかってしまうというデメリットがあります。
それに比べてピアノ(キーボード)は音を出すことは誰にでもできます。
ピアノでの作曲方法はとりあえず演奏してみることです。
初心者に易しい作曲方法はいろいろな作業を簡略化することが大切です。
コードなども必要最低限のものだけを使用し演奏することが作曲につながります。
納得いかなかったらコードの組み合わせなどを変えてみたり、コードを増やして難易度を高くしてみたりいろいろなアレンジ方法があります。
この方法を繰り返して本格的な音楽を作り上げていくことが大きな流れになります。
コードと聞くと難しく思うかもしれないですがパターンがあるため、思っているよりも簡単に作業を進めることができます。
スマホのピアノのアプリなどで代用することができるので是非参考にしてみてください♪
作曲初心者にありがちなこと
ここで作曲初心者が気を付けることは何でしょうか。
作曲初心者にありがちなことを紹介します。
作曲初心者にありがちなことは大きく分けて四つあります。
まず一つ目は作曲に時間がかかりすぎることです。
ではなぜ時間がかかりすぎるのでしょうか。
その理由としてはいいメロディーが思い浮かばないや、思い浮かんだとしても納得いかずにやり直すことを繰り返してしまうなどの理由があります。
長い時間悩んで考えたメロディーを納得いかないからといってやり直していたら時間がかかりすぎてしまうのは当たり前ですね。
メロディーはほかの曲に似ていてもかまわないので思いついたメロディーは大切に保管しやり直すことを一度改めてみましょう。
二つ目は曲が長くなりすぎることです。
はじめはいろいろな道具に使い慣れていないので慣れない作業で曲の長さに注意ができず夢中になり曲が長くなりすぎてしまいます。
曲が長くなりすぎないためには一曲の構成を考えて一つ一つのパートのバランスを意識して作曲してみましょう。
三つめはDTMでの作曲でコードとメロディーを分けずに作業してしまうことです。
これは作曲した際に画面上で確認する工程でとても見づらく作業効率が悪くなります。
このミスが一つ目の「作曲に時間がかかりすぎてしまう」ということにもつながるので注意しましょう。
メロディーもAメロ、Bメロ、サビなどでも分けると効率がよくなるのでそこも意識するとよさそうです。
四つ目は作曲に必要な道具を揃えずに作業を始めてしまうことです。
必要な道具を揃えなかったり、整理していないと毎回その都度に道具を出したり、探したりする時間がかかります。
そのような無駄な時間を少しでも作曲にあてれるように整理しておくことが大切です。
作曲初心者にとって大切なことは一曲の作成に時間をかけるよりも何曲も繰り返し作ることで機械、アプリ、楽器などになれることです。
作詞作曲どっちが先だと上手くいく?
歌が入った曲を作るとき作詞、作曲のどちらから進めるかは人それぞれあります。
しかし、作曲初心者はどちらから進めればいいかわからないと思います。
ここでは作詞と作曲どちらから進めればうまくいくのか紹介します。
結論を言うと、どちらから作ってもお互いがメリット、デメリットがあるので気にしすぎる必要はありません。
まず作詞から進めるパターンのメリット、デメリットを紹介します。
- メリット
曲がないため自由な表現ができることです。
曲にとらわれず自由にいろいろな言葉を使って作詞することができます。 - デメリット
作詞を先にすることにより曲調を歌詞に合わせないといけないことです。
曲調が多少限定されるので、作曲を先にするよりも作曲が難しくなります。
続いて作曲から進めるパターンのメリット、デメリットです。
- メリット
作曲を先に進める場合は作詞が先とは逆で歌詞の影響を受けないことです。
歌詞にとらわれずに思いついたメロディーをそのまま作曲を進めることができます。 - デメリット
作詞をする際に曲調と合っているかを考えないといけないことです。
だからといって曲調に完璧に合わせる必要はなさそうです。
このようにどちらから進めてもお互いにメリット、デメリットは大きくは変わらないので自分にはどちらから進める方が合っているか様子を見つつ作業を進めてみましょう。
まとめ
作詞作曲は「難しそう」や「機材にお金がかかりそう」などといったネガティブなイメージを持たれがちです。
しかし、現在では電子機器の発展によりDTMやスマホアプリでの作曲が普及してきているため、昔に比べてハードルが低くなってきています。
丁寧な解説なども存在しているので初心者にも気軽に始められるようになっています。
少しでも作曲をしてみたいと考えている人は行動に移してみてはいかがでしょうか。
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