ピーピースルーは配管が溶ける?ピーピースルーの正しい使い方を紹介!

ピーピースルーは配管が溶ける?ピーピースルーの正しい使い方を紹介!

排水溝や配管の内部の汚れを落としてくれる「ピーピースルー」ですが、使い方を間違えると配管が溶けてしまう可能性もあります。

最近ではインターネットで簡単に購入できるのも失敗事例が増えている要因です。

プロ仕様の薬剤なのでよく落ちるイメージがありますが、失敗談やトラブルも多い商品なので、Xなどの口コミを交えてお伝えします。

目次

ピーピースルーは配管が溶ける?

排水管

ピーピースルーは、水と混ざると化学反応を起こし、熱を泡が出ます。

化学反応を待つ間、放置しなければいけないのですが、放置時間が長くなりすぎると発熱しすぎることがあります。

そうなると熱で配管が変形してしまい、溶けてしまうのです。

ピーピースルーの失敗例

ピーピースルーは、失敗したという声もネットで多く聞かれています。ここでは、Xからピーピースルーを使って失敗したという口コミをご紹介します。

ピーピースルー危ないよ。

触ると手から血が出るくらい溶けるのよ…

ガスもヤバイのに…

— みかもめ (@mikamome) September 12, 2016

ピーピースルーを使って溶け切らずに詰まらせてしまったケースが多いようです。その他にも溶けたら血が出るくらい皮が捲れてしまうとか、発生するガスも危ないとの口コミがありました。

そもそもピーピースルーとは?

そもそもピーピースルーとは、どのような商品なのでしょうか?

ここでは、ピーピースルーの概要を以下に分けてお伝えします。

  • 特徴
  • 効果
  • 種類

特徴

ピーピースルーは、水道業者御用達の医薬用外劇薬に指定された製品です。水と合わせると化学反応を起こして配管内の汚れを取ってくれます。

商品によって水温管理が必要なので、プロの業者でも細心の注意を払って使用します。

効果

ピーピースルーは、水と混ぜると化学反応を起こして、熱と泡が発生します。ここで発生した熱で汚れを浮かせ、浮いた汚れの下に泡が入り込むことで配管内の汚れを洗い流します。

種類

ピーピースルーには、いくつか種類があり、現在では家庭用に市販されているものもあります。

ピーピースルーの種類は以下の通りです。

  • ピーピースルーK
  • ピーピースルー(温水)
  • ピーピーエル
  • ピーピースルーF
  • ピーピースカット

家庭用で使えるのは、ピーピースルーFのみです。ピーピースルーFは比較的アルカリ性が弱く、肌や配管への影響も抑えられます。その分洗浄力は落ちますが、安全に使えるのでご家庭で使う場合はピーピースルーFの使用をおすすめします。

ピーピースルーの正しい使い方

では、ピーピースルーはどのように使用したらいいのでしょうか?

正しい使用方法として、次の内容を説明します。

  • 過程で使用できる種類
  • 準備
  • 使用の流れ

家庭で使用できる種類

家庭で使用できるピーピースルーの種類は、「ピーピースルーF」です。ピーピースルーは、強アルカリ性の薬剤なので、皮膚に触れるとただれてしまいます。そのため、業者の方でもゴム手袋・ゴーグル・マスクをつけ、完全に顔を隠して作業しています。

ピーピースルーFは、他の薬剤よりはアルカリ性が抑えられているので、皮膚への影響も少なくてすみます。ご家庭で使用するなら、ピーピースルーFを使いましょう。

準備

ピーピースルーで排水口を洗浄する場合は、次のものを準備しましょう。

  • ピーピースルーF…150g
  • 40〜50度のお湯…500〜600ml
  • 不織布マスク
  • ゴム手袋
  • ゴーグルまたはメガネ

作業する際は長袖を着用し、マスクとメガネで顔を覆いゴム手袋で肌を露出させないようにします。これらが準備できたら、作業開始です!

使用の流れ

ピーピースルーFの使い方は、次の流れで汚れを落としていきます。

  1. ピーピースルーF150gを排水口の周りに散布する
  2. 40〜50度のお湯で薬剤を流し込むようにゆっくりと排水口へお湯を流す
  3. 1時間以上放置してから排水口を洗い流す

それぞれの工程の細かい部分を説明していくと、まずはピーピースルーFの粉末を別容器に移し、排水口の周辺を囲むように散布します。次に40〜50度のお湯を500〜600ml用意し、ピーピースルーFをお湯で溶かしながら排水口へ流します。

化学反応が出るまで約1時間ほど放置します。一晩おくと汚れ落ちの効果も高まりますよ。最後にバケツ1〜2杯の水を配管に流し、シンクや洗面台をすすいだら完了です。

ピーピースルー使用時の注意点 

ピーピースルーを使用する際の注意点は、次の6つです。

  • 直接触らない
  • しっかり換気をする
  • 適切な水温で使う
  • 配管にそのまま投入しない
  • アルミ製品に気をつける
  • 厳重に保管する

詳しく説明します。

直接触らない

ピーピースルーを使用する際は、薬剤や溶かした溶液を直接触ってはいけません。ピーピースルーは超強力なアルカリ成分が入っているので、皮膚などに触れると溶けてしまいます。

使用する際には、必ずゴム手袋を着用しましょう。ビニール手袋は溶けてしまうので、使用できません。長袖長ズボン・ゴーグルやマスクなど、なるべく肌が露出しないようにします。もし洗浄液が肌に触れたり、目に入った時にはすぐに洗い流しましょう。

しっかり換気をする

作業中はしっかりと換気をすることも重要です。ピーピースルーから発生する泡は酵素でできているので、基本的には危険なものではありません。ですが、粉末の状態で吸い込んでしまうのは危険です。

作業の際は、マスクをするのはもちろんですが、換気扇をつけたり窓を開けたりして、しっかりと換気をすることが大切です。

適切な水温で使う

ピーピースルーを使用する際は、適切な水温で薬剤を溶かす必要があります。というのも、ピーピースルーの種類によって、適切な温度が異なります。家庭用であるピーピースルーFの場合は、40〜50度のお湯でとかして使います。

仮に冷水で溶かすと薬剤が溶けずに固まって、詰まりの原因になることも。さらに熱湯で溶かそうとすると、排水管の耐熱温度が60〜70度なので、熱湯と化学反応の熱には排水管が耐えられません。

ピーピースルーFを使用する際には、40〜50度のお湯を使いましょう。

配管にそのまま投入しない

ピーピースルーを使う時には、配管にそのまま投入してはいけません。ピーピースルーの粉末を少ないお湯で溶かそうとすると、粉末が溶け切らずに排水管に流れて冷え固まってしまいます。

お湯の量は500〜600mlとたっぷり必要なので、水分量は守りましょう。

アルミ製品に気を付ける

ピーピースルーを使う際は、アルミ製品に気をつけましょう。ピーピースルーがアルカリ性なので、近くにアルミ製品があると腐食してしまいます。

腐食するとボロボロになり、壊れやすくなるので、ピーピースルーを使う時には周りにアルミ製品がないか確認して片付けておきましょう。

厳重に保管する

ピーピースルーは、他の配管洗浄剤よりも強力なので、厳重に保管する必要があります。間違えて触れてしまっては大変なので、使用後は蓋をしっかりと閉め、子供が手の届かないところに保管しなければいけません。

また成分の性質上、直射日光が当たる場所や湿っぽいところに置いていると変質してしまいます。戸棚の中や風通しのいい日陰などに保管しましょう。

ピーピースルーの口コミ

Xには、他にもピーピースリーを使った際の口コミが多数投稿されています。その中から、使用感や他の洗浄方法との比較ができそうな投稿をピックアップしました。

「溶ける」と書かれているので、初めは使用を戸惑う方も多いようです。ですが、使用方法をきちんと守れば問題なく使えます。業者に依頼すると1万円ほどかかるので、1回500円ほどで掃除ができるなが自分でやってしまいたいと感じました。家庭用でも十分な効果が期待できるようなので、Fを試してみたいと思います。

ピーピースルーはホームセンターで購入可能?

ピーピースルーは5つのシリーズがありますが、ホームセンターで購入できるのは、そのうちの2つです

  • ピーピースルーF
  • ピーピースカット

ピーピースルーFは、テレビ番組でも紹介されるほどメジャーなパイプ洗浄剤なので、比較的置いているホームセンターも多いでしょう。

ピーピースカットの場合は、ピーピースルーFを液状にしたもので手軽に使えるパイプ洗浄剤。成分としては同じく家庭用で、初めから液体なことから1番使いやすいと言えるでしょう。

ピーピースルー自体が詰まったときの対処法は?

ピーピースルー自体が固まってしまった時には、40〜50度の多めのお湯を排水管に流しましょう。水で流してしまったり、お湯の量が少なかったりした場合は、お湯を足してあげることで塊が溶けて詰まりを解消できる可能性があります。

お湯を足してから30分くらい時間をおいて、大量の水で洗い流してみましょう。

「ピーピースルー 配管 溶ける」を検索する人がよく思う質問4選

「ピーピースルー 配管 溶ける」と検索する人の中には、次のような疑問を持つ方が多いです。

  • ピーピースルーで溶けるものは?
  • ピーピースルーでプラスチックは溶けますか?
  • ピーピースルーは水で溶かすとどうなる?
  • ピーピースルーはお湯に溶かしてもいいですか?

ここからは、これらの疑問について解説していきます。

ピーピースルーで溶けるものは?

ピーピースルーは、悪臭の原因となるスライムヘドロ、詰まりの原因になりやすい髪の毛などの動物性タンパク質食べ物カス排泄物なども溶かします。汚れに溜まった細菌や真菌、原菌などの微生物も死滅させて洗浄します。

ピーピースルーでプラスチックは溶けますか?

ピーピースルーでプラスチックは溶けません。ピーピースルーで溶けるのは、配管内の油汚れや食べ物カス、髪の毛などの動物性タンパク質、ぬめりです。たとえ1番強力なピーピースルーKを使用しても、プラスチックは溶けません。

ピーピースルーは水で溶かすとどうなる?

ピーピースルーは、その種類によって薬剤を溶かす水の温度が異なります。ご家庭用のピーピースルーFの場合は、適温が40〜50度なため水で溶かそうとすると溶け残ってしまい、配管が詰まる原因になります。

ピーピースルーはお湯に溶かしてもいいですか?

ピーピースルーFは、40〜50度のお湯でとかしましょう。熱湯を使用すると、泡が勢いよく発生して周囲に飛び散ってしまう可能性も。皮膚や髪につくと溶けてしまう可能性もあるので、熱湯はやめておきましょう。

まとめ:ピーピースルーは適切に扱う必要がある

ピーピースルーは排水口や配管の詰まりを解消してくれる強力な洗浄剤ですが、シリーズ内でもそれぞれ使い方が違うので注意が必要です。ピーピースルーFが家庭用と言っても、使い方によっては危険であることには変わりありません。使用の際は細心の注意を払って、準備をしましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次