「もっと文章力をあげたい」「文章力を上げて相手に上手く伝えたい」と思ったことはありませんか?
どのような書き方をすれば相手に伝わりやすい文章が出来上がるのでしょうか。
この記事では、「文章力があるひとの特徴」「文章力がない人の特徴」「伝わる文章を書くコツ」「文章力を磨くトレーニング方法8選」をわかりやすくまとめました。
ぜひ、文章力を上げるための参考にしてみてくださいね。
そもそも文章力とは?
文章力とは、伝えたい相手に、気持ちや意見を正確に伝えられる文章を書くことを意味します。
文章力といえば表現力や発想力・語彙力・論理力・注意力など、必要なスキルの要素はたくさんあります。
しかし、ビジネス文書や小説、ブログの文章など、書く目的によって文章力の定義が変わるので、一概に正解と言い切れるものではありません。
しかし、文章力がある人には共通する特徴がいくつかあるようです。
まずは文章力がある人の特徴について解説します。
文章力がある人の特徴
文章力がある人には以下のような共通する特徴があります。
- 共感力が高い
- 想像力が高い
- 語彙力がある
- 考えることが得意
- 本をよく読む
- 簡単な言葉を使っている
- 結論が明確
- 必要な場合に箇条書きや図表を利用している
- 注意力があり、文法のミスがなく構造がシンプル
文章力がある人は、文章をただ書くのではなく理解されることを重視して書いています。
本をよく読んでいて語彙力があったり、想像力や共感力も高い傾向にあります。
文章力のある人は、相手にとって読みやすい文章になっているのかを想像できるため、箇条書きや図表を用いたり、簡単な言葉を使うことが多いです。
また、文章力がある人は「頭がいい」とイメージしやすいですが、文章力の高さは頭の良さ・学歴と関係ないと言われています。
学歴や頭のIQはそれほど高くなくても、文章だけは恐ろしく読みやすい人もいる。メールでも資料でも企画書でも、「伝えたいメッセージ」がきちんとあり、全体がきちんと整理されていて、場合によっては明快な図解など、文章の内容を上手に伝えるさまざまな工夫がなされているのだ。
東洋経済オンラインより引用
文章力のある人は頭のIQに限らず、読み手が読みやすいように簡潔にまとめ、図表や箇条書きなどを使うなど配慮が出来る方なのですね。
伝えたいメッセージを明確
文章力がある人は、よりわかりやすい文章にするために結論を始めに書き、伝えたいメッセージを明確にしましょう。
結論を最後に書くのも間違いではありませんが、読んでいるうちに「結局何を伝えたいの?」と、文章の意図が伝わりにくい可能性があります。
文章の最初に伝えたいメッセージを明確にしておくことで、読み手に意図が伝わり読みやすい文章になります。
初めに結論を書くことで、その後の文章が理解しやすくなる。
語彙力がある
文章力のある人は語彙力があります。
語彙力があるということは、専門用語や難しい言葉を知っているという意味ではありません。
語彙力が高いとは、知っている言葉が豊富で、その中から言葉を選び文章にする能力が高い人の事を指します。
例えると、語彙力がある人は「美味しい」を「絶品」「極上」「味わい深い」「甘美」と表現できます。
現代の言葉「ヤバい」も、「危ない」「心配」「大変」「容赦ない」「緊迫」などと言い換えると文章に深みが出ますよね。
語彙力がある人の特徴は以下の通りです。
- 理解力が高い
- 思考が広く深い
- 感情のコントロールが上手い
- 言葉選びが上手い
- その場に適した言葉遣いができる
語彙力のある人は類語や言い換えの言葉が浮かび、文章にすることが出来る。
誤字脱字や文法の誤りがあまりない
文章力のある人は誤字脱字や文法の誤りがないのも特徴です。
誤字脱字や文法のミスが目立つと、とても読みづらい印象になってしまいます。
文章力がある人は注意力が高く、文章を書いた後によく見なおして誤字脱字などのミスを見つけることができます。
注意力のあるひとは、誤字脱字や文法のミスが少ない。
場合によっては、図表も利用する
文章力がある人は必要に応じて図表を利用するなど、わかりやすくまとめることが出来ます。
図表以外にも、箇条書きなども同じです。図表や箇条書きなどを利用すれば、読み手の知りたいことが伝わりやすくなります。
文章だけでは物足りない時に、図表を使ってまとめることもポイント。
逆に文章力がない人の特徴とは?
逆に文章力がない人はどのような特徴があるのでしょうか。確認していきましょう。
- 一文が長い
- 情報が不足している
- 内容を詰め込み過ぎ
- 誤字脱字や文法の誤りが多い
- 主語と述語が一致していない
- 「こそあど言葉」が多い
文章力がない人は、やたらと一文が長かったり、内容を詰め込み過ぎている印象です。
また、名詞を使わずに「こそあど言葉(これ/それ/あれ/どれ)」の多用をしていると、読み手は何のことを指しているのか分かりづらくなってしまいます。
文章力を上げるためにも、文章力がない人の特徴や原因を把握することが大切です。
やたら一文が長い
文章力がない人に多い特徴は、一文がやたらと長く、だらだらと文章を書き続けてしまうことです。
文章が長いと読み手は疲れてしまい、内容も伝わりにくくなります。
情報を伝えたい思いが強くなると文章も長くなりがちですが、読み手にとってはわかりづらく逆効果であることが多いです。
読みやすく伝わりやすい文章を書くためにも、一文を短くすることを意識しましょう。
情報が不足している
文章力がない人は、そもそも書くべき情報が不足・持っていない状態であることが多いです。
伝えたい情報が不足していると、読み手に必要な情報が伝わりません。
また、情報は持っているのに「書かなくてもわかるだろう」と判断し、説明すべき部分を省いてしまうと読み手は分かりづらく感じてしまいます。
読み手の理解を判断せずに、しっかりと情報収集し、必要な情報を文章にしましょう。
内容を詰め込みすぎ
文章力がない人は内容を詰め込み過ぎる傾向にあります。
「情報を伝えたい」と気持ちが先走って内容を詰め込み過ぎてしまうと、「結局何が言いたいのかわからない」と読み手を混乱させてしまいます。
文章を書くときは、読み手が読みやすいように話題をひとつに絞りましょう。
誤字脱字や文法の誤りが多い
文章力のない人は誤字脱字と文法の誤りが多いことが特徴として挙げられます。
誤字脱字や文法のミスが多いと、文章を書くことが苦手な印象を与えてしまいます。
あまりに多い誤字脱字は書き終えた後に文章を確認していない可能性があります。文章をしっかりと見直して注意力を上げましょう。
誤字脱字や文法のミスを減らすためにも、書き終えたら文章をしっかりと見直しましょう。
伝わる文章を書くコツ
文章は、コツさえつかめば誰でもわかりやすく書くことが出来ます。
伝わる文章を書くコツは以下の通りです。
- 文章を書く前に構成を決める
- 結論を明確にする
- 文章を簡潔にする
- 一文一義にする
- 難読漢字や専門用語を使いすぎない
では、上記のようなコツをどのように活用すれば伝わる文章が書けるのでしょうか。
ここからは、伝わる文章を書くコツを具体的に紹介します。
文章を書く前に構成を決める
文章を思いつくままに書いてしまうと、何を伝えたいのかよくわからない文章になり、内容がまとめるのに時間がかかってしまいます。
伝わる文章を書くには、はじめに文章全体の構成を考えることが大切です。
文章の構成には以下の2パターンがあります。
- 文章にストーリー性を持たせる「起承転結法」
- 要点をわかりやすくまとめる「PREP法」
文章にストーリー性を持たせる「起承転結」は、面接やスピーチなどでよく活用される文章構成です。
起承転結は、話の流れやストーリーを想像できるのがメリットですが、伝わる文章を書くなら「PREP法」がおすすめです。
PREP法は、“Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論)”という構成内容です。
PREP法を意識して文章を書くことで、要点わかりやすく明確に伝えることが出来ます。
文章を書く前に構成をしっかり考えて要点を明確にしましょう。
結論を明確にする
伝わる文章を書くには、結論を明確にすることがとても大切です。
曖昧な表現や結論がはっきりしていない文章だと、要点が伝わりません。
「読み手に何を伝えたいのか」を明確にしたあとで、結論に至る理由や原因をまとめると、読み手が理解しやすいわかりやすい文章になります。
結論を明確にしたあとに理由や原因をまとめると、伝わる文章が書ける。
文章を簡潔にする
伝わりやすい文章にするには、文章を簡潔にして一文を短くすることがポイントです。
専門用語や難しい言葉を使わずに、簡潔に表現されているわかりやすい文章でまとめましょう。
難しい言葉を使わずに文章を簡潔にまとめると、読み手が理解しやすくなる。
一文一義にする
一文一義とは“一つの文に一つの情報だけを書く”という事です。
とにかく情報を絞ることで、シンプルで読みやすい文章になります。
一文一義にするコツは接続詞を使い過ぎないことです。
- ~だから
- ~ですが
- ~ので
上記のような接続詞はよく使われていますが、使いすぎると冗長表現につながる場合があります。
また、一文一義の文章を書くコツとして読点を2つ以上使わないことをおすすめします。
読点を多く使ってしまうと一義として成り立たない可能性があるからです。
接続詞と読点を使い過ぎずに一文一義を心がけましょう。
難読漢字や専門用語を使いすぎない
難読漢字や専門用語を並べた文章は、多くの人が読みづらさを感じてしまいます。
読み手に伝わる文章は、簡単な言葉で文章が完成されています。
文章を書く際は誰が読んでもわかる表現を使い、理解してもらうことが大切です。
なるべく難読漢字や専門用語は使わずに、わかりやすい表現力を身につけましょう!
文章力を磨くトレーニング方法8選!
「もっといい文章を書きたい」
「全然文章力が上達しない…」
「SNSで上手く気持ちを伝えたい」
そうお悩みの方は文章力を磨くトレーニングがおすすめです。
どれだけ多くの文章を書いたとしても、思いつくままに文章を書くだけでは文章力は上がりません。
文章力を向上させるには、毎日のトレーニングを習慣化させることが大切です。
ここからは文章力を上げるトレーニング方法を8選を紹介します!
文章力がある人・ない人の特徴と伝わる文章を書くコツを理解した後は、実際に文章力を磨くためのトレーニングを行いましょう!
文章をたくさん読んで語彙力や読解力を養う
より伝わりやすい文章を書くためには語彙力や読解力が必要不可欠です。
語彙力や読解力を養うためにたくさん読書をしましょう。
文章であればジャンルは何でも大丈夫です。小説・専門書・webライターの記事など様々な文章を読めば、よく使われている言い回しや語彙力・読解力が自分の知識として身に付きます。
ただし、文章をただ読むのではなく「この文章は何を伝えたいのか」を考えながら読むことが大切です。
出来るだけ毎日好きな本に触れ、たくさんの語彙をインプットしましょう。
たくさん文章を読むことで解読力も養うことができる!
間違えやすい日本語を毎日一つずつ覚える
せっかく文章力があっても、間違った日本語や表現を使ってしまうと、説得力がなく文章全体が台無しになってしまいます。
間違った日本語を使わないようにするためにも、間違えやすい日本語を覚えておくと良いでしょう。
間違えやすい日本語の一例として挙げられる言葉が「役不足」です。
役不足は本来「役目が実力不相当に軽いこと」を示しますが、「実力よりも過大評価されている」と勘違いして使っていることが多いです。この場合は「力不足」が正しい表現となります。
また、「腹痛が痛い」「過半数を超える」「まず最初に」などの同じ意味を持った語句の重複(二重表現)も避けましょう。
このような間違いやすい日本語を、毎日一つずつ覚えるようにしましょう。
間違えやすい日本語は意外にも沢山ある。
しっかりと頭に入れるために、毎日一つずつ覚えましょう。
100字要約トレーニングをする
文章力を磨くには、要約の練習がおすすめです。
新聞の記事・書籍、webサイト・ニュースなどを100文字前後で要約してみましょう。
新聞を要約する場合は、以下の2点に着目すると良いです。
- 何について書いているのか
- 結局、何を伝えたいのか
書籍を要約する場合は、以下の3点に着目しましょう。
- 何についてにの本なのか
- 面白い点
- 自分の感想
次に、webサイト・ニュース向けの100字要約の手順を紹介します。
- 文章を読み、小見出しなどから「出来事」や「キーワード」を探す。
- 出来事やキーワードの根拠・理由となる部分を探す。
- ①、②の中から特に必要な文章をピックアップする
- 言葉を言い換えたりしながら100字程度でわかりやすく文章を作る
- 表現や言い回しなど、おかしい部分がないかチェックし、調節する
要約は、文章の要点をとりまとめて必要なポイントだけをピックアップしなければならないので、理解力・文章力の向上にとても適しています。
慣れてきたら、時間制限を設けて出来るだけ早く書く練習をしてみましょう。
要約の練習をすることで、要点を見つけ、簡潔にまとめることが出来る。
より語彙力や知識の幅を広げるためにも、毎回違ったジャンルの要約するのがおすすめ!
SNSに投稿してみる
文章力を磨くためにTwitterやInstagramなどのSNSアプリを利用して気持ちをまとめることも良いトレーニングになります。
SNSは無料で利用できるので、金銭的な負担をかけずに始められますね。
特にTwitterの投稿には文字数制限があり、少ない文字数で文章をまとめる練習になるのでおすすめです。
日常的にSNSを利用している方は、伝える文章を意識して投稿すると良いでしょう。
また、SNSに書いた文章はしっかりと読み返すことも大切です。
誤字脱字がないか、言い回しが間違っていないかなども確認しましょう。
文字数制限のあるSNSは文章の要約練習にベスト!
ニュースに一言コメントしてみる
読んだニュースの記事を要約し、TwitterなどのSNSで比喩(例え)を交えた一言コメントをしてみましょう。
「まるで〇〇のようだな」などと他の類似した物事に置き換えて一言コメントをすることで、さらにわかりやすく、共感してもらいやすい文章が書けるようになります。
情報収集力・要約力・表現力を一度で磨くことができるのでトレーニングにはおすすめです。
ニュースに比喩を交えて一言コメントをすることで情報収集力・要約力・表現力が身につく!
上手な人の文章を分析する
自分よりも文章力がある人の文章を分析することも文章力アップに繋がります。
分析をする際は、以下の点に着目してみましょう。
- わかりやすさ
- 誤字脱字
- 説得力の有無
- 文章のリズム
まずは「分かりやすい」「マネしたい」と感じる文章を探しましょう。
例えば、わかりやすい文章の構図・説得力のある言葉などをそのままマネしたりすることで、段々と文章を書くコツが身についてくるはずです。
お手本となる人の文章を分析して真似る!
フレームワークを利用してみる
文章力を磨くためにフレームワーク「3×3のフレーム」を利用することも一つの方法です。
この方法でトレーニングをすれば、インプット・情報収集力を高めることが出来ます。
このフレームの中央に「文章を書くために収集したい情報(テーマ)」を書き込みます。
- フレームの中央に「文章を書くために収集したい情報(テーマ)」を書き込む
- ①~⑧のマスに「テーマに対する問い」を書き出す
例えば、「文章力を磨く」をテーマに書きたいのであれば、中央のマスに「文章力を磨くには」と書き、他のマスには「文章力がある人の特徴は?」「文章力がない人の特徴は?」「伝わる文章を書くコツは?」「文章力をあげるトレーニング方法は?」などの問いを書き出しましょう。
疑問を具体化しておくことで情報収集力が高まり、書くべきことが明確になる。
自分の文章を第三者に添削してもらう
自分で作成した文章を第三者に添削してもらうと、自分では気づけない改善点を見直すことができるのでおすすめです。
ご家族の方や友人、上司などにお願いをして添削してもらうのも良いですが、なるべく文章力が高い人に添削してもらう方が効果的です。
「身近に文章添削を頼める方がいない」「せっかくならしっかりと添削してもらいたい」という方は、プロの添削サービスを利用してみましょう!
- 無料の文章添削、校正サービス
- 個人ブログ添削サービス
- 文章添削サービスの専門業者
無料の添削サービスは手軽に活用できるのがメリットです。
専門業者などのプロの目線からチェックしてもらうと、表現力・語彙力などのアドバイスももらえますし、文章力をしっかりと身に着けることが出来ます。
専門業者の依頼に抵抗がある方は、クラウドソーシングやSNSからでも文章添削サービスを行っている方がいますのでぜひ活用してみてくださいね。
的確なアドバイスをもらいたいなら、プロの添削サービスを利用するのがおすすめ。
まとめ
文章力のある人・ない人の特徴と伝わる文章を書くコツ文章を書くコツ、文章力を磨くトレーニングを8選紹介しました。
文章力のある人は、誰が読んでも読みやすい文章を意識していることがわかりましたね。
文章力を磨くためには書く習慣を身に着けることが大切です。そのためにも、この記事で紹介したトレーニングの中から自分に合った方法を活用し、文章スキルを磨きましょう。
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